力を抜ければ良いのだれど
「どんな悲しみも、それを物語に変えるか、それについて物語れば、耐えられる」というフレーズを思い出した。確か、ハンナ・アーレントが「人間の条件」で引用したフレーズだ。
このフレーズを意識してなのか、名古屋に来てからは、自分の嘆きや悲しみを代弁してくれる、そんな物語を本や映画の中に求めている。
現状、自分の経験や過去をフィクションの物語と関連付けさせる、肩に力の入った作品鑑賞しか出来なくなっている。古傷を抉るこの種の鑑賞方法は精神衛生上あまり宜しくないのでは?
作品それ自体を楽しめればいいのだが。